ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズ
シャンパーニュに宿る、永遠の魂とその味わい
大切な遺産を守り続ける
ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズ
「ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズを味わう機会に恵まれた方は、古き良きシャンパーニュの風味を再発見することになるでしょう。このキュヴェの初ヴィンテージである1969年以来、ボランジェが磨き上げてきた本物の味わいです」
シャルル＝アルマン・ド・ベレネ<br/>シャンパーニュ・ボランジェ マネージング・ディレクター
伝統の味わい
ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズは、優れた果実で作られた味わいに加え、先人たちの記憶を受け継ぐ役割も担っています。全ての工程がシャンパーニュ地方の最も純粋な伝統に従って行われます。畑の土は引き馬の助けを借りて手作業で耕され、ブドウの木は、プロヴィナージュ（En Foule）と呼ばれる伝統的な方法で育てられます。この手法は現代のブドウ栽培では完全に姿を消しており、ブドウ木の特徴を保持するために枝を土中に埋めて繁殖させる技術です。
歴史的な区画
19世紀後半、シャンパーニュのブドウ栽培のテロワールは深刻な打撃を受けました。肉眼では見えないような小さなアブラムシによって、シャンパーニュ地方のブドウの木のほぼ全てが壊滅し、生産者たちは急進的な技術を採用せざるを得ませんでした。それは感染した木を引き抜き、アメリカ産の台木を使用するという方法です。 全ての区画が壊滅したのでしょうか？歴史的に見れば、3つの区画がこの害虫の侵入に抵抗できました。今日では、そのうちわずか2区画のみが、未だに被害を免れ存続しています。
古いオーク樽のみで醸造
偉大なワインは常に樽の中で生まれるもの。これは、メゾンが決して忘れたことのない格言です。シャンパーニュ・ボランジェは今でも偉大なワインを樽で醸造するシャンパーニュ地方でも数少ないメゾンです。しかし、その存在は非常に重要で、木樽での醸造による微量の酸素供給が、ワインの卓越した熟成のポテンシャルを引き出します。
全て手作業で行われるルミアージュとデゴルジュマン
シャンパーニュ地方の人々は、年月を経て生じる澱を取り除きワインを澄ます最良の方法を長年模索してきました。その過程で、丁寧にゆっくりとボトルを動かし、澱をボトルネックへ集めるという独特の手法、ルミアージュ（動瓶）が編み出されたのです。シャンパーニュ・ボランジェのセラーには木製のスタンドが整然と並んでいます。
希少で複雑なワイン
これらの結果として生まれたのが、非常に希少で卓越した、複雑で力強いヴィンテージワインです。 セラーで少なくとも5年間熟成させたブラン・ド・ノワール。 しかし、ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズとは、ただ風味が優雅なワインというだけではありません。メゾンの歴史を受け継ぐワインであり、忘れ去られつつある、かつてのシャンパーニュの記憶を伝える象徴でもあるのです
