サステナビリティ
ボランジェの取り組み
1829年のメゾン設立時からずっと、私たちの哲学は持続可能性を重視してきました。それは、時代を超えたスタイルと伝統的なサヴォワ・フェール(匠の技)を守り続けることに他なりません。私たちの価値観は変わらず、伝統は実を結び続けています。
私たちの責任感は時に根ざしており、それはメゾンの歴史の中、そして私たちが下すあらゆる決断、さらに未来へのビジョンに刻まれています。
シャンパーニュ・ボランジェは現在これらのコミットメントを正式に掲げ、従業員、大地、そして地域の生態系のために、より良い未来を築いていきます。
仲間
木樽職人の道具「アッズ(斧)」は、日々の仕事で活かされる職人技の豊かさの象徴です。
1 独自のサヴォア・フェール(匠の技)に磨きをかける
シャンパーニュ・ボランジェでは、ワイン醸造家、木樽職人、澱引き職人など、独自の技術を持つ職人達が何世代にもわたり技を磨き、皆それぞれがワインの豊かさに貢献しており、メゾンの発展に重要な役割を担ってきました。
完成度の高さは、従業員の日々の技術によって保たれています。
2 従業員の卓越した文化を育む
シャンパーニュ・ボランジェの卓越生は、社員一人ひとりの専門性と努力によって支えられています。
安全で働きやすい職場環境
3 チームのウェルビーイングを保証する
シャンパーニュ・ボランジェは、アイ村、オジェの施設、そして各ブドウ畑において、チームの労働環境の質を確保しています。
大地
オーガ(錐きり)は、土壌の質を評価するための貴重な調査ツールです。
4 生物多様性を維持しながら自社畑を持続可能にする
土地を耕し、自然の生態系を尊重することは、シャンパーニュ・ボランジェのコミットメントの中核です。メゾンのブドウ畑の生物多様性を守ることは優先事項です。
環境負荷低減のための環境に配慮したソリューション
5 二酸化炭素排出量の削減
ブドウ畑の中心部に位置するシャンパーニュ・ボランジェにとって、二酸化炭素排出量を削減し、環境を保護することはとても重要です。
何十年も大切に使用されるオーク樽
6 循環型経済の発展のために
シャンパーニュ・ボランジェは、ワイン造りの伝統に深く根ざしています。環境と調和し、自然資源を効率的に管理することは、ワイン生産者にとって自然なことです。
私たちのルーツ
卓越したヘリテージ・ワイン・ライブラリー
7 ボランジェ・ファミリーの伝統を継承する
シャンパーニュ・ボランジェは常にファミリーの絆を大切にしてきました。今日、この一族の伝統こそが、メゾンの信頼性を高めています。
マダム・ボランジェと彼女が愛用した自転車は、アイ村の歴史の一部です。メゾンは現在もマダムの信念に基づき、地域社会への貢献を続けています。
8 地域のエコシステムを支援する
創業以来、強固な地域エコシステムに不可欠な存在として存在してきたシャンパーニュ・ボランジェは、サプライヤーとの強力なパートナーシップを築き、地域の発展に貢献することに尽力しています。
私たちのコミットメント
ワイン醸造家、木樽職人、澱引き職人など、多くの職人が何世代にもわたりその技に磨きをかけてきました。それぞれの独自の技術がボランジェのワインに豊かさをもたらし、独自の特徴を保っています。それにより、メゾンが Entreprise du Patrimoine Vivant(生きた文化遺産企業) に認定されたことを誇らしく思います。
私たちのコミットメント
ブドウ畑:シャンパーニュ・ボランジェは長い文化的伝統を守り続けています。メゾンは、接ぎ木なしのブドウの植栽や手作業での管理など、祖先から受け継がれた技術を保全しています。これらは200年近くにわたりメゾンによって継承されてきた素晴らしい文化遺産です。
樽工房:専属の樽職人がメゾンの4,000個の樽を維持し、テロワールを完璧に引き出します。オーク樽熟成により、精密さが生まれワインの味わいが際立ちます。
セラー:メゾンは文化的伝統を守るために日々努力しています。アントレイヤージュ(ボトルを水平に積み重ねる作業)やルミアージュ(ボトルを逆さにして回し、沈殿物を口に移動させる手作業)、ア・ラ・ヴォレーでのデゴルジュマン(澱を凍らせず、瓶内の気圧を利用して澱引きする作業)など、古くからの技術に新たな息吹を吹き込んでいます。これにより、独自でオーセンティックなワインの個性を保つことができます。
2029年に向けた目標
従業員の卓越した文化を育む
私たちのコミットメント
従業員がより高い基準の卓越性を達成できるよう支援しています:
シャンパーニュ・ボランジェでは、従業員の日々の行動によって完成度の高さが保たれています。従業員はそれぞれ自主的に仕事に取り組み、個々のスキルを最大限に発揮しています。また、メゾン内で技術が共有され、サヴォワ・フェール(匠の技)がチーム間で継承されるように努めています。
2029年に向けた目標
チームのウェルビーイングを保証する
私たちのコミットメント
優れた労働条件を保証:ブドウの栽培とワイン造りは、季節と調和しながら行う厳しい肉体労働です。そのため、従業員の安全はシャンパーニュ・ボランジェの最優先事項です。作業環境は事故のリスクを最小限に抑えるよう配慮されており、全従業員に健康と安全に関するトレーニングが提供されています。また、手作業の多い作業においては、定期的に異なる作業に切り替えることで、身体に負荷のかかる姿勢から起こる怪我のリスクを軽減することを推奨しています。ブドウ畑では担当作業の交換、ボトルのラベル貼りの際には品質維持のため30分おきの交代などの取り組みを行なっています。
透明性と交流の促進:ボランジェ・ファミリーの精神を反映し、メゾンは交流の機会を積極的に提供しチーム間の結束を強めています。従業員の意見を聞き取り、改善策を探るための調査を2年ごとに実施しています。
また、単なる労働環境を超えた取り組みとして、従業員が親睦を深め情報交換を行うためのカジュアルなチームイベントも開催しています。これには、伝統的な新年のお祝い、夏季の昼食会、収穫終了を祝う「コシュレ」と呼ばれる行事が含まれます。さらに、メゾンは責任ある飲酒に関する憲章を制定し、従業員の意識を高めています。
2029年に向けた目標
生物多様性を維持しながら自社畑を持続可能にする
シャンパーニュ・ボランジェは、約200年にわたり自社のブドウ畑を所有してきました。土壌を耕し、生態系を尊重することは、私たちの仕事の中核となっています。メゾンはそのワインの豊かさを支えるブドウ畑の生物多様性を守ることに努めています。
私たちのコミットメント
環境に配慮した栽培方法の開発:
シャンパーニュ・ボランジェは、ブドウ畑の土壌の質とその環境全体を重視しています。メゾンが長年行なっている持続可能なワイン造りは、ブドウ畑の耐久性の証です。伝統的なアプローチを進化させた結果、2012年には、「環境価値重視認定(HEV)」を、シャンパーニュ・メゾンとしてフランス国内初の認証を受けました。また、その2年後の2014年にはシャンパーニュ地方で初めて「シャンパーニュの持続可能なブドウ栽培(VDC)」の認証も受けました。これらの権威ある認証は、最高水準の環境保護活動を保証するものです。さらに、2016年以降、自社畑での除草剤の使用を全面的に禁止しています。ブドウ畑の管理者たちは日々、カバークロップ(被覆作物)やマルチング、環境に配慮した放牧など、自然な手法を駆使して土壌への負担を最小限に抑えています。
提携するワイン生産者の支援:シャンパーニュ・ボランジェは、ブドウ供給を補うため、長年にわたり信頼関係を築いてきた提携農家と協力しています。ボランジェの専門家たちは、これらのパートナーにも先進的なアプローチを指導しており、特に、多くのパートナーに「シャンパーニュの持続可能なブドウ栽培(VDC)」認証や「環境価値重視認定(HEV)」の認証を取得するよう奨励しています。
2029年に向けた目標
二酸化炭素排出量の削減
私たちのコミットメント
二酸化炭素排出量の測定と削減:2009年以来シャンパーニュ・ボランジェは各事業活動の二酸化炭素排出量を測定するアセスメントを実施し、改善点を明確にし、排出量削減につながる製造工程の導入につなげています。エネルギー消費量の削減、再生可能エネルギーの使用、電動輸送機の導入などの取り組みを行なっています。
サステナビリティ施策の情報は全社員に共有され、彼らの日々の努力の積み重ねがメゾン全体としての環境負荷の削減に貢献しています。
環境に配慮したパッケージの開発:私たちのパッケージは、メゾンの環境への影響を反映する重要な要素です。マーケティング・購買チームは、より環境に配慮したパッケージデザインの開発に取り組んでいます。
2029年に向けた目標
循環型経済の発展のために
私たちのコミットメント
水資源の効率的な使用の推進:
シャンパーニュ・ボランジェは、水という貴重な天然資源の使用方法を改善するための取り組みを行っています。ワイン造りの各工程では、大量の水が使用されますが、メゾンは水の消費量を必要最小限に抑えています。
廃棄物管理の強化:
シャンパーニュ・ボランジェは、可能な限り廃棄物を削減することを目指しています。メゾンでは効果的な残余廃棄物管理システムを導入し、すべての廃棄物を可能な限り分別し、リサイクルされるようにしています。ブドウの木の剪定くずは土壌に直接埋められ、抜根した木は地域のバイオマスボイラーの燃料として利用されます。また、ブドウの搾りかすは試験的に堆肥にしています。セラーでは、醸造工程から出る副産物もすべてリサイクルされ、発酵栓は地元の企業にリサイクルを委託しています。
製品寿命の延長:
シャンパーニュ・ボランジェでは、時間がすべてです。オーク樽はシャンパーニュ地方で唯一の専属樽職人が行う手入れにより、何十年も長持ちします。時には30年以上の寿命を持つこともあります。
さらにメゾンは短いサプライチェーンを重視しており、一部の樽の製造にはキュイにあるファミリー所有の森から採取した木材を使用しています。加えて、ボランジェはよりリサイクル不可能な原料を必要とする白色ガラスの使用を禁止しています。セラーで長年保管されている80万本のリザーヴワインのマグナムボトルも再利用されています。
2029年に向けた目標
ボランジェ・ファミリーの伝統を継承する
シャンパーニュ・ボランジェは、約200年にわたってブドウ畑を所有しており、常にファミリーの絆を大切にしてきました。今日、この一族の伝統こそが、メゾンの信頼性を高めています。
私たちのコミットメント
独立した家族経営:
メゾンは創業以来、ボランジェ・ファミリーと切り離せない存在であり続けています。メゾンの歴代代表者、家族、そして従業員が、ボランジェ・スタイルの卓越性が時を越えて受け継がれていくことを保証しています。この安定性により、メゾンはその信頼と価値観を維持しながら、新しい世代ごとに進化を遂げてきました。
地域の伝統と遺産を伝える:
シャンパーニュ・ボランジェのエノテーク(古酒専用の倉庫)は、創業以来の卓越したワイン造りの歴史を伝えています。これは1830年までさかのぼる最古のボトルを含む、並外れたコレクションによるものです。
また、シャンパーニュ・ボランジェは、特別な歴史的遺産を所有しています。アイ村のリュ・ジュール・ロベにある歴史的な建物、ブドウ畑に囲まれた伝統的な宿泊施設、ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズやラ・コート・オー・ザンファンの区画など、全てがメゾンの遺産の一部です。
遺産を守ることは、ボランジェのコミュニティーの中でメゾンの歴史をに光をあてることにつながります。
2029年に向けた目標
地域のエコシステムを支援する
私たちのコミットメント
持続的なパートナーシップの構築:
メゾンは常に、すべてのサプライヤーとの強固で倫理的なパートナーシップの構築に努めてきました。「シャンパーニュ・ボランジェ持続可能な購買憲章」では、これまで実施されてきた最善の取り組みを明文化し、メゾンが大切にしている長期的なパートナーシップを強調しています。
短いサプライチェーンを選択:
シャンパーニュ・ボランジェは、常に地域のパートナーとの協力を優先してきました。メゾンは日々、シャンパーニュ地方の多くの事業者と緊密に協力しています。アイ村からわずか20kmの場所で、大工が長年製作しているワイン棚はその一例です。
地域の発展に貢献:
約200年にわたり、シャンパーニュ・ボランジェはアイ村とキュイ村に拠点を置いています。ボランジェ正社員の80%が職場から30km圏内に住んでいます。メゾンとボランジェの全チームは、地域社会への貢献に強い意欲を持っており、地域住民のボランティア活動や学校支援プログラムへの協力も行なっています。
2029年に向けた目標
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・戦略的サプライヤーとのパートナーシップを強化します。
- -シャンパーニュ・ボランジェとそのサプライヤーが協力して持続可能な枠組みを作るための、責任ある購買ルールの適用を進めます。
- -パートナーシップの最適化のために満足度調査を実施します。